マルラオイルは抗ヒスタミン作用がありアトピーに効くと言われていますが、具体的にどういうこと?と疑問をお持ちの方も多いですよね。調べてみたところ、マルラオイルに含まれるプロシアニジンという成分がキーポイントでした。
今回はマルラオイルに含まれる他の成分は置いておいて、プロシアニジンに絞って調べた結果をまとめました。
※個人で調べた結果をまとめたものですので、医学的に内容を保証するものではありません。あらかじめご理解いただきますようお願いいたします。
プロシアニジンとは
プロシアニジンとは
ポリフェノールの一種で、フラボノイド系のアントシアニン類の成分です。
さらに細かく言うと、その中のプロアントシアニジンという成分の内、ある条件でシアニジンを生じるものがプロシアニジンと呼ばれています。
近年大注目の成分
プロシアニジンを調べていると、名だたる大学や大手メーカーで研究が行われていました。
近年非常に注目を集めている成分で、まだまだエビデンスの収集中といった感じですが、期待を込めて研究が進められている様子がうかがえるものばかりでした。
とても難しい内容なので、ここでは細かく追及はせずに進みましょう。
プロシアニジンが含まれる植物
プロシアニジンはカテキン分子がつながった構造をしており、りんごや黒大豆、ブドウ種子、松樹皮、カカオなどに含まれています。最近では特にりんご由来のものが注目を集めており某有名メーカーでも研究が行われています。
プロシアニジンには様々な作用がある
このプロシアニジン、高い抗酸化作用が有名なのですが、実は抗アレルギー作用もあるのです。
アレルギーの中でもⅠ型アレルギーに対して作用があるということです。
また、抗酸化作用以外に、メラニンの抑制などの働きもあり、美容オイルとして複合的な効果を持っています。
その他にも、抗がん作用、抗炎症作用、肥満予防、・糖尿病や動脈硬化などの生活習慣病予防、毛細血管保護、眼病予防、消臭、育毛作用などがあると言われており、商品は主に食用として作られているものが多いです。
抗アレルギー作用はⅠ型アレルギーと呼ばれるものに対しての作用
アレルギーと一口に言っても、種類があり大きく4つに分けられます。
プロシアニジンはその中の「Ⅰ型アレルギー」に対して効くと言われています。
Ⅰ型アレルギーとは
即時性のあるアレルギーで、アナフィラキシー型と言われることも。
大体数分~数十分で症状が出るのが特徴です。
主な疾患
- アトピー性皮膚炎
- アレルギー性鼻炎
- 花粉症
- ハウスダスト
- 蕁麻疹(じんましん)
- 蕎麦、ナッツ、はちみつなどんおアレルギー
- アナフィラキシーショック
などがあります。
アトピー性皮膚炎や蕁麻疹に作用する
上記で記述した通り、Ⅰ型アレルギーは非常に身近なアレルギーを多く含んでいます。
その中に、アトピーやじんましんなどの肌疾患も含まれているのです。
これが、マルラオイルがアトピーに効くと言われている理由ですね!
花粉などのアレルゲンに身体が反応すると、細胞がヒスタミンというかゆみなどの元となる成分を過剰に放出させます。この時に使われるのが抗ヒスタミン薬というヒスタミンの作用を抑制する薬です。
マルラオイルはⅠ型アレルギーに対しての抗アレルギー作用があるので、このヒスタミンが原因の悩みに効くと言われるようになったんですね。
プロシアニジンが含まれるオイル
- マルラオイル
- グレープシードオイル
- 月見草オイル
- ピスタチオオイル
マルラオイルは抗ヒスタミン作用がある唯一のシード系オイルと言われていましたが、調べてみるとプロシアニジンを含むオイルは他にもいくつかありました。
グレープシードオイルは育毛対策に使われることも多いですね。
ピスタチオオイルはヘアオイルとしてじわじわと人気が出てきているオイルです。
月見草オイルも種から低温圧縮で抽出されることが多いと言われています。こちらは女性ホルモンのバランスを取る作用があるとのことで、女性に人気のオイルです。
プロシアニジンを含むオイルの中で、なぜマルラオイルが注目を浴びているのか
プロシアニジンを含むオイルはいくつかありますが、オイルの性質を見ていくとマルラオイルが注目される理由が分かります。
酸化しにくい
マルラオイルは成分的に高い抗酸化作用があるのはもちろん、精製したマルラオイルはそのオイル自体が酸化しにくいのが特徴です。
お肌の抗酸化対策はもちろん、オイル自体の保管が楽なんですね。
お肌のケアをする時って、使用するものの効果や効能も大切ですが、「続けられる」という点も非常に大事です。
同じプロシアニジンを含むオイルでも、グレープシードオイルや月見草オイルは酸化しやすい部類のオイルです。保管もきちんとしなければなりませんし、使用期限も短いのが特徴です。
ちなみに、マルラオイルでも未精製の物は酸化しやすいので、注意が必要です。
プロシアニジン以外にトコフェロールも入っている
プロシアニジン以外の成分のお話になりますが、マルラオイルにはトコフェロール(ビタミンE)という乾燥肌や炎症を起こした肌に良い成分が入っています。
このトコフェロールは赤みを抑えたり炎症をしずめる働きをするので、肌荒れを起こしてカサカサしたり赤くなってしまったお肌にぜひ使ってあげたい成分なんです。
アトピーや花粉症での肌荒れは、赤み、乾燥してかさかさする、かゆい、などの悩みがある方も多いかと思います。そんな時に、抗アレルギー作用と抗炎症作用を併せ持ったマルラオイルはぴったりなんです。
まとめと補足
以上、マルラオイルがアトピーに効くと言われている理由を成分のプロシアニジンに注目してまとめてみました。いかがでしたでしょうか。
マルラオイル製品の口コミも調べてみたところ、「オイルを塗った後はかゆみが治まった」という声もたくさん見られました。
注意点としては、アトピーはすでにお肌が敏感な状態になってしまっていますので、通常でしたらお肌に良いものでも反応してしまう場合があります。使う時は少量から部分的に使ってみると良いかと思います。
アトピー肌さんは、化粧品ジプシーになりがちなのが悩みですよね。
期待を込めて買ってみたけど肌に合わなかった、、、なんてことも。
マルラオイルの場合は基礎化粧品などと違って他の使い道もあるのでトライしやすいかと思います。例えば、マルラはヘアオイルとしても優秀なので、もし肌に合わなくてもヘアオイルとして使う、とか。乾燥して傷んだ髪に使うと潤いのあるつやつやの髪になりますよ。
オイルには精製と未精製のものがありますが、アトピー肌には精製したオイルをおすすめします。理由としては
- 精製することで不純物が取り除かれ、肌にやさしくなっている
- 精製したマルラオイルは酸化しにくくなっている
- 精製してあるオイルの方がにおいが気にならない
ということ。
オイルは絶対に未精製!とおっしゃる方もいらっしゃいますが、未精製はその分成分も濃く肌への刺激も強めです。すでにお肌が弱っている状態の方には私はおすすめ出来ません。
マルラオイルを使ってみようかな、という方は自分のお肌状態を見ながら試してみてくださいね。
以上、マルラオイルとプロシアニジンのお話でした。